昨日、10歳の友人の娘ちゃんと映画を観てきました。
インサイド・ヘッド2という映画、ご存知でしょうか?
夏休みのお出かけとして、映画に行こうねーと約束をしていたので、なんの映画がいいか娘ちゃんに決めてもらっておりました。優しい彼女は「ゆかりちゃんも楽しめそうなもの」を考慮し、この映画をチョイスしてくれました。
優しいよねー!
「ヨロコビ」、「イカリ」、「ムカムカ」、「ビビリ」、「カナシミ」という感情がキャラクターとなり、主人公の少女の心の中の司令室で感情を司っているという内容です。面白いよね。
そして2になると主人公は思春期になり、より複雑な ”大人の感情” 達「シンパイ」、「イイナー」、「ダリィ」、「ハズカシイ」が現れます。
さてさて、ここからはネタバレ?になるかもしれないので、これから観てみよう!という方で、内容は知りたくない!という方は、ここまでにして観てから読んでくださいませ。
そしてぜひどんな風に感じたかもシェアしてもらえると嬉しいです。
そして、ネタバレてもいいよーという方はこのまま読み進んでみてください。
あくまでも、映画の内容をご紹介するものではなく、私の個人的なこの映画を観ての感想でございます。感情とマインドフルネス。いつも継続コースなどでもお話していることと共通していて、どんな感情も大切なもの。そして、失敗と思われる体験も、その時に味わった感情もいらないものなんてどこにもなくて、それらが唯一無二のその人らしさを作る宝物のようなものだと思うのです。
まず、映画の中では「心」と「思考」が分かれていません。「感情のキャラクター」が頭の中の司令室にいるよという設定です。
そこはマインドフルネスと違うよね。っという前置きをしておきますね。
前作ではその頭の中の司令室でリーダーとして活躍する「ヨロコビ」が主人公を幸せでいられるようにと奮闘します。そして「カナシミ」を遠ざけようと「カナシミ」をコントロールし、なるべく出てこないように工夫します。
そんな中、ハプニング的に「ヨロコビ」「カナシミ」が頭の中から出てしまい、冒険しながら頭の司令室に戻るというストーリーなのですが、その冒険中、「ヨロコビ」は「カナシミ」という感情もまた大切な感情なのだと実感するのです。
「カナシミ」を遠ざけたり、なかったりするのではなく、「カナシミ」もまた大切な感情。それをしっかりと感じること、受け入れることで癒しが起こり、人は自然と次へ向かおうという意欲が湧いてくる。
「カナシミ」を感じることは幸せから遠ざかることではなかったんだと理解します。
そして2では、前回の作品中にお互いの大切さを尊重し合えるようになった感情達に、思春期ならではの感情が登場します。
今回、リーダー的に活躍しようと奮闘するのは、「シンパイ」。大人になるからならではの感情ですよね。
「シンパイ」、初めのうちは失敗しないように、しくじってしまわないように、いろんな場面を想定し、そのデータに基づいてそうならないように思考が先回りして行動しようとします。そして、それによって困難を回避した経験がまた「シンパイ」をさらに責任感を持たせ、働かせていく...。そのうちに他の感情達を追いやってしまいます。幼い頃に「ヨロコビ」をベースに作り上げた自分像、「いい子ちゃん」を追いやって、「シンパイ」をベースに新しい自分像を作り上げようと頑張ります。
私ってこういう人っという自分で作り上げた自分キャラクターを主人公に与えます。まさに十二因縁ですね。「シンパイ」があれやこれやと頭の中で奮闘している間、追いやられた幼い頃の「ヨロコビ」、「イカリ」、「ムカムカ」、「ビビリ」は、思い出がどんな風に風化してしまうのかを垣間見ます。そして、失敗や苦い思いも含めて、なくてもいい思い出なんかはないんだと気が付きます。さらには、抑圧された感情、記憶が牢獄のようなところに閉じ込められているのにも気が付きます。
もういらないものは、そこにいてもいいし、自由にしても大丈夫なものはその牢獄からだしてあげても自分を傷つけることはない。そんなことにも気が付き、みんなで力を合わせて、消し去ろうとしていた思い出達と共に自分らしさを取り戻していく。
その思い出達があるからこそ、自分の心は一つの色ではなく、七色になってグラデーションとなり、いろとりどりの綺麗な心模様となっていきます。
....でも、その頃、1人で奮闘していた「シンパイ」はしくじり、これではいけないとさらに頑張り目の前で何が起こっているのかさえ見失ってしまいます。主人公の呼吸は早くなり、苦しくなり、どうしていいのかわからなくなっていく....。
「シンパイ」は暴走してしまい、自分でもその暴走を止めることができなくなってしまいます。
それを止めたのは、「自分とはこういう人」という自分設定を感情みんなの力を合わせて引っこ抜き、そして暴走している感情を抱きしめるという行為。
大丈夫だよとみんなで抱きしめてあげることで、「シンパイ」の暴走はやっと一息つくことができました。
そこで、「カナシミ」が、主人公に感情を感じることを許し、涙を流すことで、主人公も癒されていきます。
引っこ抜かれた「自分とはこういう人」という自分設定は、どんな思い出も大切という新しい価値観に基づいた七色の自分らしさとなって現れます。それは「自分とはこういう人」という一つの形ではなく、常に変化し続けるもの。それを綺麗だねと眺める余裕が表れていくのでした。
いや、まるままネタバレですが!
どうでしょう?私が常にマインドフルネスのクラスでお話ししていることそのものじゃないですか?
大人1人で観にいらしている方も多かったです。マインドフルネスや心のことを学んでいなくても、こうやってどんな感情もあっていいんだと顧みれる機会があるのって素敵!そして、なかったことにしなければいけない思い出も経験もなんだと気がつける機会があるのって素敵!
ぜひ大人だけでも、そしてお子さんがいらっしゃる方はお子さんとご一緒に観に行って観てください。(お子さんとご一緒に行く時は観た後の解説を大人がするのではなく、子供が子供らしく受け取れたらいいなと思います。)
そして観てこられたかたがいらしたら、感想などもぜひ聞かせてくださいね。
写真は小さなお友達と
山盛りのポップコーン!
そしてママにはダメと言われる
コーラを添えて!
(今回はママのOKもらってます笑)
◉ありのままの自分に戻る時間◉
◉心とからだのバランスをとり戻す◉
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